麗日お茶子の名前の由来は?
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今回はアニメ『僕のヒーローアカデミア』のヒロイン 麗日お茶子(うららか おちゃこ) の名前の由来を考えていきます。
第一印象は「変わった名前だなぁ」程度でしたが、物語が進むにつれて考え抜かれたいい名前だと気づかされていきます。
そんな麗日お茶子という名前を深堀りしていきます!
ヒロアカの名前の付け方
ヒロアカには『個性』と呼ばれる超能力のような力をもつことが日常化した世界を物語にしています。 かなりざっくりですが。
例えば
爆発したり、火を出したり、硬くなったり、ダークなシャドウが宿ったりします。
そしてそのキャラクターの性格や個性に連動したような名前が付けられています。
例
- 爆豪 勝己(ばくごう かつき)・・・個性は『爆破』。No.1ヒーローになる固い信念を持っていて誰にも負けたくない性格
- 上鳴 電気(かみなり でんき)・・・個性は『帯電』。電気を作り出し、カミナリのような技を出す。
- 物間 寧人(ものま ねいと)・・・個性は『コピー』。触れた相手の個性を5分間使うことが出来ます。ものまねのような個性。
麗日お茶子にも意味が?名前の由来を考察してみた
みんな性格や個性が名前とリンクしています。
では、麗日お茶子の名前にはどんな意味があるのでしょうか?
いろいろな視点から名前の由来を考察してみました!
由来考察①麗日茶でウラビティ
麗日お茶子のヒーロー名は『ウラビティ』です。
個性が『無重力(ゼログラビティ)』なので、麗日お茶子×ゼログラビティで『ウラビティ』となりました。
麗(ウラ)日(ビ)お茶(ティ)と語呂感もよい、可愛いヒーロー名ですね。
これは作中でヒーロー名を考える授業があり、麗日お茶子 本人が付けたものです。
(アニメ26話『名前をつけてみようの会』)
由来考察②お茶が好きだからお茶子?
お茶子という名前ですが、単にお茶が好きだからだと考えます。
その証拠に、寮のお部屋にお煎餅とお茶が置いていました。カーテンやベッドなども緑茶のような緑色でした。
(アニメ51話『入れ寮』)
由来考察③性格が麗らか?
麗らかとは
- 空が晴れて、日が柔らかくのどかに照っているさま。
- 声などが晴れ晴れとして楽しそうなさま。
- 心にわだかまりがなく、おっとりしているさま。
データ元:Goo辞書
さて性格はどうでしょうか?私のイメージでは おっとりしているが当てはまります。
しかし、それ以外は微妙ですね。
由来考察④相手を麗らかにさせる!
アニメを見ていく中で、一番しっくり腑に落ちた考察があるので紹介します。
麗日お茶子は相手を麗らかにする。のではないかと考えます。
麗日お茶子が活躍するアニメ回
137話『未成年の主張』
緑谷出久(デク)が一人で戦おうとする中で、クラスメイトたちとの絆、そして避難民との関係を描いた非常に重要な回ですね。ご指摘の通り、この回では、デクを引き留めようとする1-A組の生徒たちと、デクがいることで危険を感じる避難民たちの間で、麗日お茶子(ウラビティ)が中心となって心を繋ぐシーンが描かれています。
以下、137話『未成年の主張』の内容を詳しく解説します。
デクの孤立と1-A組の想い
オールマイトからワン・フォー・オールを受け継いだデクは、その強大な力ゆえに、周囲を巻き込まないように一人で敵(ヴィラン)と戦おうとしていました。それは、大切な人々を守りたいという強い想いからくる行動でしたが、結果的にクラスメイトたちとの間に距離を作ってしまっていました。
1-A組の生徒たちは、そんなデクの様子を心配し、彼を支えたいと強く願っていました。彼らはデクの強さだけでなく、弱さも、苦悩も理解しており、共に成長してきた仲間として、彼を見捨てることはできなかったのです。
避難民の不安と反発
一方、雄英高校は強固なシステム“雄英バリア”によって守られ、多くの避難民を受け入れていました。しかし、敵に狙われているデクが雄英にいることは、彼らにとって大きな不安要素でした。彼らは安全な場所を求めて避難してきたにもかかわらず、デクがいることで再び危険に晒されるのではないかと恐れたのです。そのため、デクに対して厳しい言葉を投げかけ、雄英から出て行くように求めました。
お茶子の「未成年の主張」
この状況で、お茶子が立ち上がります。彼女は拡声器を手に取り、避難民たちに向けて、力強く訴えかけます。
「お願いです!どうか…!ここを…!彼のヒーローアカデミアでいさせてください!」
この言葉には、お茶子の強い想いが込められています。
- デクへの信頼: お茶子は、デクが人々を守るために必死に戦っていることを知っています。だからこそ、彼を信じ、彼をヒーローとして認めてほしいと訴えました。
- 仲間としての絆: お茶子は、デクを大切な仲間だと思っています。だからこそ、彼を見捨てたくない、彼と共にいたいと願いました。
- 未来への希望: お茶子は、デクが雄英で学び、成長することで、より多くの人々を救うヒーローになると信じています。だからこそ、彼に雄英で学ぶ機会を与えてほしいと訴えました。
お茶子の必死の訴えは、避難民たちの心を動かし、彼らの厳しい表情に変化をもたらします。そして、デクの閉ざされた心も開き、再びクラスメイトたちと手を取り合って進んでいくことを決意させるきっかけとなりました。
158話『少女のエゴ』
僕のヒーローアカデミアの中でも非常に重要な回であり、麗日お茶子(ウラビティ)とトガヒミコの対峙を通して、ヒーローと敵(ヴィラン)、そして「普通」とは何かというテーマが深く掘り下げられていますね。ご指摘の通り、この回ではトガヒミコの暴走をウラビティが止めようとするシーンが描かれています。
以下、158話『少女のエゴ』におけるトガヒミコとウラビティの関係性、そして描かれるテーマについて詳しく解説します。
トガヒミコの抱える苦悩
トガヒミコは、「変身」という個性を持っています。これは、他人の血を摂取することでその人物に変身できるという能力です。しかし、彼女は「好きな人の血を吸いたい」という歪んだ欲求を持っており、そのために人々を傷つけてきました。社会からは「異常者」として扱われ、居場所を見つけることができずにいました。彼女にとって、敵連合は唯一、自分らしくいられる場所だったのです。
トガの行動原理は、一見すると理解し難いものです。しかし、彼女の過去や境遇を考えると、その行動の背景にある苦悩が見えてきます。社会に受け入れられない「普通じゃない」自分、大切な仲間を失った悲しみ、そしてヒーローへの復讐心。これらが複雑に絡み合い、彼女を暴走へと駆り立てているのです。
ウラビティの葛藤と変化
ウラビティは、当初トガの行動を「異常」だと感じ、許せないと思っていました。ヒーローとして、人々を守る立場として、トガの行為は到底容認できるものではありません。しかし、物語が進むにつれて、ウラビティはトガの心の奥底にある悲しみや苦悩に気づき始めます。
158話では、ウラビティはトガに寄り添おうと懸命に言葉を投げかけます。刃を向けられても、拒絶されても、トガの「普通」を少しでも理解しようとするのです。この時、ウラビティは単に敵を倒すだけのヒーローではなく、人の心に寄り添い、理解しようとするヒーローへと成長しています。
まとめのまとめ
麗日お茶子の名前は、ヒーロー名「ウラビティ」との語呂合わせ、お茶好きという設定、そして彼女の穏やかな性格など、様々な要素から構成されています。しかし、最も重要なのは、彼女が物語の中で示す「相手を麗らかにする」力でしょう。彼女の存在は、周囲の人々の心を和ませ、前向きな気持ちにさせ、物語のテーマである「繋がり」や「相互理解」を象徴する役割を果たしています。つまり、麗日お茶子の名前は、彼女の個性、性格、そして物語における重要な役割を包括的に表現した、非常に意味深い名前と言えるでしょう。