クロムメッキの錆びの原因と適切な錆落とし
クロムメッキが錆びても むやみに磨かないでください!
クロムメッキには耐摩耗性の効果がありますが非常に薄い被膜になるので、錆び取りには適切な知識が必要です。
クロムメッキが錆びてしまうと見た目だけではなく耐久性も悪くなってしまうので、早々に対処が必要ですが、不用意に磨いてしまうとクロムメッキが無くなって余計に錆びやすくなってしまいます。
今回はクロムメッキが錆びる原因と錆落とし、防錆方法について解説していきます。
錆の原因を理解し、適切な方法で錆びを落としていきましょう!
クロムメッキはなぜ錆びるのか?
クロムメッキが錆びる原因は無数の穴が開いているため、そこにホコリや水分が入り込んでしまい錆が生じます。
クロムメッキの下地にはニッケルメッキや銅メッキがされているため、錆びているのは下地や素材となっている金属です。
クロム自体は大気中で酸化・変色をしにくい金属ですが、下地の錆がひどくなるとメッキが剥がれてしまいます。
ほかにも環境要因で錆びやすくなることもあります。
湿度が高い、気温が高い、海沿いなどの塩分を浴びる場所に保管していると錆の進行が速くなってしまいます。
点錆・赤錆が生じる原因は?
クロムメッキは素材の上に銅メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキの順でめっきしているものが一般的です。
錆びる原因で無数の穴が開いていると説明したのでイメージしやすいと思いますが、小さな点錆は無数の穴から下地の錆が出てきているので、まだ初期段階です。
赤錆や広範囲の錆はクロムが剥がれてしまっている可能性が高いので、交換も視野に入れてプロに任せたほうが無難だと思います。
初期段階の錆は自分で処置することが可能です。しかし、むやみに磨くとクロムメッキを剥がしてしまい結果的に錆がひどくなり製品が使えなくなってしまいます。
適切な錆落としと、錆落とし後の防錆処置をして製品を長持ちさせましょう。
クロムメッキ錆の適切な錆落とし方法
結論から言うと『サビトリキング』を使いましょう。
この商品はクロムメッキに悪影響なく錆取りができます。
商品紹介
『NAKARAI バイク用さび取り剤 サビトリキング SABITORI KING メンテナンス』
出典:Amazon
金属用研磨剤やペーパーを使うと一旦綺麗になったように見えますが、クロムメッキまで落ちてしまいます。
綺麗に見えても素材の鉄などの金属がむき出しになっていると、以前よりもひどい錆が生じてしまいます。
よく紹介されている方法に、アルミホイルでの錆取りがありますが、初期の白い点錆には有効です。
赤錆や広範囲の錆落としにアルミホイルを使用すると、取れた錆がクロムメッキを傷つけてしうので後々のことも考えると専用の錆落としを使ったほうが無難です。
『サビトリキング』の使い方
『サビトリキング』は多めに使用して、クロスやタオルは常に綺麗な部分を使ってください。
理由は取れた錆がクロムメッキを傷つける可能性があるからです。
手順はこちらです。
- 錆びた製品を水で洗い、ホコリなどを落とす
- ウェスで拭き上げ、またはエアーで水分を除去する。
- 『サビトリキング』をクロスにつける
- 錆びたクロムメッキに優しく塗り上げる
- しばらく待って錆を浮かせる
- クロスの綺麗な部分をつかい浮いた錆を拭き上げる
これで錆が落ち光沢が復活しました。が、このままだと まだ錆が発生しやすい状態なので必ず防錆措置を行いましょう。
クロムメッキの防錆方法
結論から言うとクロムメッキ用の錆防止剤があります。
錆を落とした場所に使用してください。
商品紹介
『デイトナ(Daytona)バイク用 クロームメッキ保護剤・サビ防止剤 180ml 65616』
出典:Amazon
『NAKARAI メッキ保護剤 メッキング MEKKING メンテナンス』
出典:Amazon
これで錆落とし、錆防止はできました。
最後に是非、保管方法の見直しをやってもらいたいと思います。
クロムメッキは基本的には錆が発生しにくいものなので、錆の原因が保管状況が悪い場合も多いです。
考えられる原因は
- 雨風にさらされている
- 海の近くで保管している
- 洗浄せずに放置している
雨は外気の物質を取り込んで酸性雨となって降り注いでいます。酸性雨は金属を溶かす性質があり、錆が加速しますのでなるべく屋根のある場所に保管してください。
つぎに、海の近くで保管している場合や車やバイクなら海岸沿いを通った場合に塩分のせいで錆が加速します。海の近くを通ったり海の近くで保管している金属はこまめに水洗いしてください。
洗浄せずに放置している場合は、酸性雨や塩分が付着した状態で放置していることになるので、錆が発生しやすくなります。
使用頻度がなくても、月に1回は洗浄するようにしてクロムメッキを守りましょう。
まとめ
クロムメッキは下地のニッケル、銅や素材の部分が錆びているので適切な錆落としをしてクロムメッキを守りましょう。
錆落としには『サビトリキング』がおすすめで、拭き上げるときは常にクロスの綺麗な部分を使用し、取れた錆でメッキを傷つけないように注意してください。
防錆はクロムメッキ用の防錆剤を使用してください。
最後に保管方法の見直しを検討してください。雨風に当たらないように心がけ、使用していない場合も月1で洗浄を行うことで今後の錆防止につながります。
END